
バス停からまっすぐのびる坂道。幾度となく、母に手を引かれてのぼった幼い頃。
背の高かった母が、小さくなって私に手を引かれている。
あっと言う間に過ぎ去った歳月。あとどのくらい母と手をつなぐことができるのだろう・・・
このままだと、だんだん足腰が弱りそうな気がして不安になり、
今日は晴れていたので、思い切って近所の散歩に連れ出した。
母は照れくさいのか、最初は私の服をつかんだりしていたけど、
手をつなぐと帰るまでずっと私の手を離さなかった。
ほんの10分ほどの散歩だけど、なんとなく元気になったような気がする。
もう1ヶ月ほどかかりそうだし、ときどき散歩につれだそう。