2023年1月24日火曜日

Ukraine hunts down 'traitors' helping Russia
(ウクライナはロシアを助ける「裏切り者」を追い詰める)

「モグラや裏切り者の一掃」が必要だと、ウクライナ保安庁(SBU)のアルテム・デクティアレンコ報道官は取り締まりの重要性を強調する。

SBUは昨年2月以降、約2500件の犯罪捜査を進め、600人の工作員やスパイを拘束。4500件以上の政府機関に対する工作やサイバー攻撃を阻止した。ドネツク州の重要インフラ施設の情報をロシア側に提供し、ウクライナのロケット発射台の位置を特定しようとした人物は先日、禁錮12年半の判決を受けた。

キーウでは、ウクライナ商工会議所の理事長と内閣官房の部門長が拘束された。両者はウクライナの防衛能力に関する情報と警察官の個人データをロシアに流していた。 ウクライナでは一般市民の多くが、ロシアのプロパガンダをSNSで発信していた隣人やスパイ容疑で告発された同僚など、対ロ協力者の存在を身近で感じた経験がある。

ヘルソン州小児病院の医師長イナ・ホロドニャクは、長年信頼していた同僚医師が協力者だったことを知ったときの「心の痛みと失望」を語った。「彼は私たちの健康診断書までロシアに渡していた」。この人物はその後、ロシア占領地域に逃亡したという。

ホロドニャクにもロシア側から接触があったが、命の危険を承知で協力を拒否。その後数カ月間、身を隠しながら診療を続け、ヘルソンの解放後すぐ病院に戻った。「あれ以来、協力者はどこにでもいるのだと認めざるを得なくなった。誰も信用できない」
(Newsweek 2023年1月23日より)


( ロシアの2月24日の侵攻後、ウクライナ議会が迅速に制定し、ヴォロディミル・ゼレンスキー大統領が署名した反協力法の下で、ハリコフ地域だけで400人近くが拘束されている。 )

0 件のコメント:

コメントを投稿