2024年5月17日金曜日

泣きかたをわすれていた 
落合恵子著

壮絶な介護の末に母を送ったあの日から10年。

> いま、冬子は自ら終わりを見据えはじめる……

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……いつでも死ねる。

それは、なにより大きな安堵だった。心残りもない。

それは、大きな解放、自由だった。

(中略)

「もう、泣いてもいいんだよ」

そんな声が聞こえるような気がした。

わたしが愛した、そして見送ったひとたちの誰かの声に思えた……。

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