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臨床に吹く風
私はタバコを吸わないし、めったに飲んで帰ることもありません。一仕事が終わった後たまにすることは、ホットコーヒー(夏でも)を飲みながら文庫本を読むことくらいです。
(出版社の内容紹介)
砂丘のある町の病院.内科医徳永先生の1日は多忙である.さまざまな年齢の患者さんが,それぞれ病気と悩みをもって訪れる.そこは生と死の交錯する小さな戦場でもある.深夜の病床をみまわりながら,「まるで雑踏の医療だな」と頷くことがある.本書は,ひとりひとりの体と心に吹く風に耳をかたむけて綴った1年間の臨床の記録である.
私のささやかなくつろぎの時間に、この本を読みました。医学生向けに書かれたものらしく専門用語がたくさん出てきますが、不思議と読みづらくありませんでした。患者さんに向けられた温かいまなざしを感じ、読み終えた後さわやかな気分を味うことができました。
臨床に吹く風 (岩波現代文庫)徳永 進岩波書店このアイテムの詳細を見る |
2013年10月12日土曜日
救命センター部長ファイル
この作品が刊行されたのは2005年6月とあります。当時の題名は「救命センターからの手紙、再び」で、2008年6月に加筆訂正のうえ改題されたものです。
仕事柄、医療問題にはけっこう関心があって、ドクター執筆の本を手に取ることは多いのですが、この本をふと手に取ったのは、たぶん帯に養老孟司さんの解説の一文「与えられた人生の中で、最善を尽くすということがどういうことか、この本を読むとしみじみ伝わってくる。」というのが目にとまったからです。
内容は読んでのおたのしみなのですが、期待を裏切らない内容だと思います。医学は科学なのでしょうが、向き合う仕事は哲学的だなぁといつも思います。人の幸せとは何なのだろうとか、考えさせられる内容ばかりです。
ご一読お勧めします。
救命センター部長ファイル (集英社文庫)浜辺 祐一集英社このアイテムの詳細を見る |
2013年10月9日水曜日
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