残念ながら、田舎のお墓は荒れてきていると思います。周囲のお墓の一つは移転し、二つはお墓があると思えないほど、雑木や草に覆われていました。たぶんお骨はどこかお寺さんに預けられたものと思いますが、実際のほどはわかりません。近くのお寺さんの話では、“オコツ”といわず“ホネ”と言ったりする家庭もあるとか、わびしい限りです。
近所では跡取りのいない家庭も多くなりました。お年寄り夫婦、さらには、ひとり暮らしの家が増えて、結果として廃屋になるところも出てきています。周辺とは云え、熊本市内でこのありさまですから、県内の山間部などは、もっと大変なのではないかと思います。
政治も経済も社会も地殻変動を起こしていると感じています。崩れていくもの、崩れずに残っていくものが、おぼろげながら少しずつ見えてくるには、もう少し時間がかかりそうです。将来わたし自身がお墓のご厄介になる頃には、どんな世界になっているのか、まだ何にも見えていないのが、もどかしい気がします。いろいろな知識人が、これまたいろいろ言いますが、たいして当てになりません。自分自身の目で、しっかり見て考えて対処していくしかないのだと、改めて思っています。
※この記事は7月11日に書かれたものです。
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