2010年6月9日水曜日

がん細胞だけ破壊するウイルス

6日の熊日新聞によると、正常な細胞を傷つけず、全身のがん細胞のみを破壊する治療薬となるウイルスの作成技術を、鹿児島大学大学院の小戝教授グループが開発したとのことだ。治療薬は米国の企業が製造中で、2~3年内に臨床試験開始を目指すとしている。

がん細胞の中だけで増殖し、がん細胞を破壊する従来の遺伝子組み換えウイルス(CRA)の遺伝子配列を、3つにパーツ化して自由に組み合わせることで、高度で多様ながん治療ウイルス(m-CRA)を迅速に(従来の約100倍)作成できるようになったようだ。

小戝教授は「将来は末期がんや進行がん患者の症状改善が期待できる。一刻も早く実用化したい」と話しているとのことだが、ぜひそう願いたいものだ。

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