2011年1月25日火曜日

がんサロン

昨夜、仕事で友人の家にいきました。彼は2年ほど前に食道がんが見つかって手術をしています。好きだった煙草もすっぱりやめて、はた目には以前より健康的に見えますが、がんを患った人にしかわからない悩みもあるだろうと思います。今のところ、とくだん持病のない私には、彼の心の内を想像することはできません。ただ再発の無いことを祈るばかりです。

彼は今「がんサロン」の事務局長をしていると言っていました。県内に9か所ほどできているらしく、がん患者が”悩みを語り合える場所”として、今後も増えていくだろうと思います。男性なら2人に1人はがんにかかると言われています(女性は3人に1人)。私も今後お世話になるかもしれず、関心を持って見守っていきたいと思っています。

2010年11月10日水曜日

グリベック錠について

慢性骨髄性白血病の薬で、2001年に健康保険適用になった薬です。約95%の人に効果のある画期的な薬なのですが、飲み始めたら一生飲まねばなりません。

ちなみに治療費は月に約30万円です。健康保険と高額療養費の制度が使えるので、手出しは5万円前後になるかと思います。ただ一生涯飲み続けなければならないので、年金生活の人にはかなりの負担となっています。

高収入の人はさして問題ない金額ですが、一般の高齢者にとっては、毎月のことですから大変です。いい薬が出てきても、お金がかかるので手が出ない人も多いのです。長くなった老後生活。経済的な準備は欠かせないと言えます。

2010年10月12日火曜日

旧三井港倶楽部

先日、福岡方面へ出張した折、
久々に大牟田の「旧三井港倶楽部」と柳川の「御花」に寄りました。
今日は旧三井港倶楽部の写真をアップします。


明治41年に開館した古い洋館です。


現在は結婚式にも利用されているそうです。


ランチはとても美味しかったです。スープとコーヒーも付いていました。
(この日は幸運にもサンクスDAYで半額の¥1,050でした!)


しかも、ピアノの生演奏まであって、最高の時間を過ごせました。

2010年10月1日金曜日

救急車を呼ばないで!

海外旅行保険を扱う損保代理店なら、みんな知っていることですが、海外では医療費がめちゃくちゃかかります。もっとも、安心してかかれる病院があるだけでも、まだマシなのかもしれません。

兄が単身赴任している中国の地方都市(香港より少し北の方)では、狂犬病の薬が無くて、噛まれたら死ぬしかないそうです。犬をみたら逃げると言ってました。

ところで、日経メディカルのブログ(緒方さやかの「米国NPの診察日記」)によれば、米国コネティカット州では救急車を呼ぶ費用が300ドル~2,000ドルだそうです。1ドル84円とすれば、25,200円~168,000円になります。

通常、5万円や10万円は覚悟して呼ばねばなりません。診療所のドクターが手配しても、患者が乗車拒否する場合もあるようで、なかなか対応が難しいようですね。病院が近ければ、ストレッチャーや車椅子を借りてきて運んだりしてるようですが・・・。

2010年9月23日木曜日

ミオパチー

知人が低カリウム血性ミオパチーで入院したと聞きました。変わった病名なので、何それ?って、思わず聞き返しましたが、話した本人もよく知らなかったようで、パソコンで調べてみました。

ミオパチーとは筋肉病の総称のようで、知人はカリウム不足による筋肉病ということになります。手足の筋肉が脱力して、だらっとしてしまう病気のようです。

原因の多くは、肝臓の薬と降圧利尿薬ののみ合わせや、漢方薬の甘草の飲みすぎだそうです。また、カリウムの点滴で症状が改善するとありました。 命にかかわる病気ではなさそうですが、漢方薬も気をつけないと怖いかなと思いました。

2010年8月29日日曜日

共有不動産はトラブルのもと

共有不動産の扱いで悩みを抱えている方は、案外多いのではないでしょうか?という私も相続の関係で、長期にわたって共有不動産を保有していました。

分筆しておけば問題はないのですが、それはそれでどのように分筆するかで損得が発生しますので、面倒でもあり、当座は簡単に済む持分登記に頼ってしまっていました。しかし、この物件をそのままに、私が死んだら息子が苦労するのは見えていましたので、数年前になんとか解消しました。

昔は親戚が近くにいて常に交流があり、一番年配の身内の意見が尊重されたものです。しかし近年は両親の時代とは全く違います。私の2人の兄や妻の兄も県外で、県内に兄弟はいません。息子は小さい頃に何度か顔をあわせただけなので、従兄弟の顔も忘れています。実質的に他人のような状態です。共有不動産売却等の話し合いなど、すんなりできるはずもありません。

共有不動産は大きな問題を抱えています。譲渡所得税のかからない交換という方法もありますので、単独所有に変更できないか検討されることをおすすめいたします。

2010年8月16日月曜日

ヤモリくん

最高気温を連発する今年の夏は、ようやく峠を越えつつあるようです。
日中の暑さは相変わらずですが、影法師が濃く長くなり、夜は虫の音がにぎやかになりました。

さて夜毎、我が家の浴室の窓ガラスで獲物を待つヤモリくん、次々と、小さな蛾などを捕え、食欲旺盛です。
写真には撮れませんでしたが、3cmくらいのチビヤモリも頑張ってます(^^) 

2010年7月24日土曜日

コーヒーブレイク(2010年7月)

 お盆前ということで、先日お墓掃除に行ってきました。最近は子供の夏休みや帰省に合わせて、8月にお墓参りに行くことが多くなりましたが、もともとは7月盆なので、この時期に掃除は済ませていなければなりません。ただ、今年は雨が多く、ぎりぎりの10日の土曜日、後半は雨になりましたが、なんとか仕上げることができました。

 残念ながら、田舎のお墓は荒れてきていると思います。周囲のお墓の一つは移転し、二つはお墓があると思えないほど、雑木や草に覆われていました。たぶんお骨はどこかお寺さんに預けられたものと思いますが、実際のほどはわかりません。近くのお寺さんの話では、“オコツ”といわず“ホネ”と言ったりする家庭もあるとか、わびしい限りです。

 近所では跡取りのいない家庭も多くなりました。お年寄り夫婦、さらには、ひとり暮らしの家が増えて、結果として廃屋になるところも出てきています。周辺とは云え、熊本市内でこのありさまですから、県内の山間部などは、もっと大変なのではないかと思います。

 政治も経済も社会も地殻変動を起こしていると感じています。崩れていくもの、崩れずに残っていくものが、おぼろげながら少しずつ見えてくるには、もう少し時間がかかりそうです。将来わたし自身がお墓のご厄介になる頃には、どんな世界になっているのか、まだ何にも見えていないのが、もどかしい気がします。いろいろな知識人が、これまたいろいろ言いますが、たいして当てになりません。自分自身の目で、しっかり見て考えて対処していくしかないのだと、改めて思っています。

※この記事は7月11日に書かれたものです。

2010年6月27日日曜日

「ご契約内容のお知らせ」が届きました

私が契約しているO社から、昨日「契約内容のお知らせ」が届きました。保険を扱っているからといって、特別たくさん加入しているわけではありませんが、次々と送られてくると、何が何やらわからなくなります。私が契約者であっても、被保険者は妻であったり、子供であったりするのですから、時どき間違えそうになります。

ところで、お知らせと一緒に同封されていた中に、「お支払いの状況」がありました。保険金のお支払いは、平成18年が807件、平成20年が939件です。それに対して給付金は、平成18年が4,610件、平成20年が11,613件です。給付金が急激に伸びているのがわかります。新商品の投入もありましたが、これが今の保険業界の傾向だと思います。

少子高齢化は待ったなしで進みます。団塊の世代が高齢化して、病気やけがで給付金を請求するようになった時、支払いに耐えられるのか心配になります。保険業界の合併統合がいくつか予定されていますが、今後もその動きは強まっていくものと思います。保険会社が巨大になれば、契約者と接点は希薄にならざるをえません。保険会社と契約者の間にある、私たち代理店の果たすべき役割は、今後ますます重要になると思っています。

2010年6月25日金曜日

自殺未遂に健康保険は使えない?

自殺未遂の息子を母親が刺殺した、昨年の事件を振り返ってみたいと思います。 以下MSN産経ニュース(2009.7.25)

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25日午後5時15分ごろ、東京都文京区千駄木の日本医科大学付属病院から「入院中の患者を家族が刺した」と110番通報があった。警視庁駒込署員が駆けつけたところ、集中治療室に入院していた千葉県柏市西原、会社員、和田正人さん(40)が胸を刺されており、近くにいた母親が「刺しました」と認めたため、殺人未遂の現行犯で逮捕した。

逮捕されたのは同県我孫子市我孫子、無職、和田京子容疑者(66)。正人さんは約2時間半後に死亡したため、容疑を殺人に切り替える方針。同署の調べによると、京子容疑者は午後5時10分ごろ、隠し持っていた包丁で正人さんの胸を刺した。病院関係者が目撃し、110番通報した。正人さんは自傷行為を行い、約10日前から入院していた。同署は動機を調べている。

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その後の裁判で、殺人に至った状況が浮き彫りになります。昨年の7月15日に、農薬会社の課長だった和田さんは、借金などを苦に自殺をはかり、都内の病院に搬送されました。

彼は一命を取り留めたものの、意識は戻りませんでした。自殺未遂の場合は健康保険が利かないため、家族は病院からは7月末までの治療費が約500万円かかると告げられます。

妻はこの時、医師に「私が人工呼吸器を外す」と訴えた、ということです。高額の治療費に苦しむ家族を見て、母親はベッドに横たわる長男を刺殺してしまったのです。

この母親には、懲役5年の求刑に対し、懲役3年執行猶予5年の判決が言い渡されました。精神的に追い込まれ、冷静な判断力を失ったためで、同情の余地が大きいとの理由からです。

問題は、彼の母親を殺人にまで追い込んだ、高額な治療費です。なぜ、健康保険が使えなかったのでしょうか?以下その根拠となる条文です。

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健康保険法第116条 被保険者又は被保険者であった者が、自己の故意の犯罪行為により、又は故意に給付事由を生じさせたときは、当該給付事由に係る保険給付は、行わない。

国民健康保険法第60条 被保険者が、自己の故意の犯罪行為により、又は故意に疾病にかかり、又は負傷したときは、当該疾病又は負傷に係る療養の給付等は、行わない。

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要するに、自殺未遂は、故意に基づく事故ですので、「故意に給付事由を生じさせた」に該当するとされ、保険給付はできないことになっています。ただし、精神障害が原因で自殺未遂となった場合には、「精神疾患による事故」であるとされ、「故意」によるものではないとして、保険給付が認められることになるわけです。

日本医科大学付属病院は「故意に基づく事故」とみなして、治療費を請求したわけですが、個人的には、はたして精神疾患がなかったかどうか、疑わしいと思います。その可能性を、慎重に検討してもよかったのではないかと思うと、ストレートな病院の対応には、納得できない感情が残ります。